読書の常識を覆す!720通りの物語、あなただけの物語を。
今回紹介するのは、道尾秀介さんの『N』。
SNSのタイムラインでよく見かけていて、気になっていた本!
道尾秀介さんだから絶対面白いはず!と絶大な信頼を寄せていましたが、やはり面白かったです!笑
この本には6作の短編が収録されていて、
どの順番で読むかによって結末が変わる、という面白い仕掛けがされています。
6×5×4×3×2×1=720
つまり、720通りの読み方が存在するということ。
やばくない?!ねえ、やばくない?!
720通りってww
というのが、本を手に取った時の私の感想。
ワクワクしながら本のページをめくってみると、
最初のページには各短編の冒頭部分が載っていて、どの章から読むのか選べるようになっています。
隣り合った短編は上下逆に印刷されているので、間違えて読むこともない。
とてもよく考えられてるー!!
ぶっちゃけ「本は最初から順番に読みたい!派」
の私は「途中から読むなんて…そんな…無理!」と思ったんですが…
意を決して気になったお話から読むことにしました。
(もちろん最初から順番に読むという選択肢もアリです!)
でも読み方が720通りもあるんだから、ちょっとチャレンジしてみたかった。
結局、ランダムに読んでみてよかった!
「次はどの話にしようかな〜」と選ぶ楽しみもあったし(*´∀`*)
ネタバレをせずにこの本の内容に触れるのはなかなか難しいので、私が1番好きだった短編について書いていく!
『消えた魔球と鳥』
ピッチャーとして活躍していた高校生の兄を亡くした弟。
毎朝漁港でピッチング練習をしていた兄を真似て、自分も練習をしていた。
ある朝、みたことのない鳥がいることに気づき、その鳥がどこにいくのか、追いかけて見ることに。
その先で出会ったのはーーー。
物語の最後で、家族を亡くした少年が胸の内をさらけ出します。
実は、私自身も最近病気で家族を亡くしまして…。
そのことで思うことがあったので、彼の思いに共感する部分があり、とても…胸に刺さりました。
この本は「花シリーズ」の3作目ということなのですが、関係するのはモチーフだけなので『N』から読んでも全く問題ありません!
前2作がどんな内容だったのか、とても気になるので私はさっそくポチりました!(*´∀`*)
今、一作目の『光媒の花』を読んでいますが、とても面白い!
まだ途中だけど、道尾秀介さんらしい不穏な空気に包まれた雰囲気の物語に読み進める手が止まらなーい!
コメント
コメントを投稿